出典画像:http://www.thesquareclub.com/cocktail-bar-bristol/
カクテルにまつわる面白いエピソードは意外に沢山あります。
名古屋夜カフェなびでも、【おうちで夜カフェ】の各回でいくつかのエピソードを紹介しています。
しかし、まだまだ知られていないエピソードが沢山。
今日はその中でも日本に関係のあるエピソードを紹介します。
150年前のアメリカに、突如現れた謎の集団!?
エピソードの舞台は1860年のアメリカ。
当時のニューヨーク市民の間では、あることが大きな話題になっていました。
その話題とは、アメリカと新たに国交を開始した、ある国の使節団がニューヨークに来た、というものでした。
奇妙なヘアースタイルと奇妙な服装の不思議な使節団は注目の的だったのです。
出典画像:http://blog.livedoor.jp/osikko3/archives/53328086.html
日本のサムライ達は、アイドル顔負けの大人気!!
皆さんは、もうお分かりですよね?これは日本の使節団のお話です。
この数年前にペリーが黒船に乗って日本に来航したのです。
1860年は長らく鎖国していた日本が開国への道を歩み始めたばかりの頃。
ちょんまげや着物を初めて見るニューヨーカー達は、日本のサムライに大興奮しました。
使節団がニューヨークでパレードをした際には、なんと30万人もの人々が押し寄せたという記録が残っています。
出典画像:http://www.yomitime.com/061810/0201.html
ジャパン・フィーバーの真っ只中で、密かに誕生したカクテル
アイドルのような扱いを受ける日本のサムライ使節団は、メトロポリタン・ホテルに宿泊しました。
そのメトロポリタン・ホテルのすぐ近くには、一軒のバーがありました。
そのバーで働いていたある店員さんは、あるアイデアを思いつきます。
「空前のジャパニーズ・ブームを記念して、オリジナルカクテルを作ろう」というものです。
出来上がったカクテルには「ジャパニーズ」という名前をつけました。
カクテルには都市の名前がついたものが沢山ありますが、国の名前が付いたカクテルとして最も古いカクテルは、このジャパニーズなのです。
出典画像:http://www.oldcornerhotel.com/history/
“ジャパニーズ”カクテルの考案者は、なんとっ……!?
日本にちなんだカクテル、「ジャパニーズ」を考案した店員さんの名前はジェリー・トーマスさん。
実は、このジェリー・トーマスさんこそ「バーテンダーの始祖」といわれる大人物。
バーテンダーという職業を世界に認知させた功労者です。
今となっては、世界中のバーテンダーが知っている超有名人なのです。
出典画像:http://www.worldfoodist.com/2012/01/27/jerry-thomas-the-first-bartending-superstar/
バーテンダー界の大物、ジェリー・トーマスの功績
“フレア”の原点となる
例えば、皆さんがテレビなどで一度は見たことがあるであろう、この写真の光景。
出典画像:https://john2mulligan.wordpress.com/2012/09/26/flair-bartending/rock-ritas-flair-bar-show-2/
これは、「フレア」といわれる技術で、このフレアの原点を生み出したのがジェリー・トーマスさんです。
“マティーニ”のルーツを作る
様々な映画で登場する世界一有名なカクテル「マティーニ」。
なんと、マティーニのルーツとなるカクテルを作ったのも、ジェリー・トーマスさんなのです。
いかにスゴイひとなのか、お分かり頂けたでしょうか?
出典画像:http://dudalina.com.br/blog/movie-martini-2/
海外では有名なのに、日本ではマイナーなカクテル
そんなスゴイひとが作ってくれていたジャパニーズ。
海外では現在でも時折飲まれる機会のあるカクテルなのですが、日本ではあまり知られていません。
機会があれば、甘い紹興酒のような味わいのジャパニーズを注文してみて下さいね!
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p style=”text-align: center;”>出典画像:http://www.quon.info/cocktail/mikado/